膝の痛みを予防する歩き方

< 膝の痛みはそのままでいいの? >

「右の膝が痛むから長いこと歩けないのよね」

「O脚で膝の内側が痛いのよ」

「昔は膝がちゃんと曲がって正座もできたけど、今は曲がらなくなっちゃった」

 

これは、私がショッピングモールで行なっている「モールウォーキング」でモールの中を話しながら歩いている時に参加者の方から伺ったことです。

膝に関して不調や痛みを抱えている方は、とても多いですが、ほとんどの方は現状をそのまま受け入れてしまっていて「仕方がないこと」と思ってしまっているようです。

中には、健康のために歩かねば!と自己流でがんばって歩いた結果O脚がどんどん進んでしまった方もいるようです。

そういうお話を伺うと、黙ってはいられません。

もちろん、私は医師ではありませんし治療家でもありませんので痛みに関する手ほどきはできませんが、その方の歩いている様子を見てアドバイスをすることはできます。

痛みの治療をしても、その後の使い方が間違っていたらまた痛みがぶり返してしまうので、治療家の方と同じくらい大事な仕事をさせていただいていると感じています。

 

< 膝の状態チェック >

膝の痛みを感じ始めるのは40〜50代が多いようですが、皆様のお身体の状態はいかがでしょうか?

次の項目が当てはまる方は、歩き方や生活の仕方を見直すチャンスかもしれません。

 

□ 膝から、いつもと違う音がする

□ 膝の内側がポッコリ腫れている、盛り上がってきた

□ しゃがんだり正座をしにくい

□ 階段を降りる時に膝の痛みを感じる

□ 季節の変わり目に膝の痛みを感じる

□ 太っている(※BMI値が27以上)

□ O脚である、またはX脚である

□ 激しい運動をしている(していた)

□ 靭帯、半月板など膝のけがをしたことがある

□ 階段が降りにくくなった

 

参考:そのヒザの痛み「四十膝」かも…チェック表で今すぐ確認!

https://kufura.jp/beauty_health/health/16904

 

※BMIとは

ボディマスインデックスといって身長から見た体重が良い状態かどうかを調べるものです。

BMI=体重(kg) ÷ {身長(m) X 身長(m)}

この計算をするとき気をつけてください。身長は単位はメートルです。ですので、160cmの方は1.6mで計算してください。そうしないととんでもない体重が出て来てしまいます(笑)

 

 

<   歩き方に気をつけてください >

 

生徒さんから「膝が痛くて病院に行ったら、電気をかけた後に 歩き方に気をつけてください。と言われたけれど、何をどう気をつけたらいいかわからなくて」と聞いたことがあります。

 

みなさんでしたら膝を痛めて、「歩き方に気をつけてください」と言われたらどうされますか?

 

ゆっくり歩く?

それとも鍛えるためにたくさん歩く?

 

どちらも大正解ではありません。

 

 

たとえゆっくり歩いたとしても歩き方が間違っていたら、また膝の痛みがぶり返してしまうのです。

 

この後、膝の痛みのための歩き方をご紹介しますが、これは「痛みがない時」に行っていただきたいもので、痛みがあるときに、痛みをこらえて行うものではないことを、あらかじめお伝えしておきます。

膝が痛いときは治療を優先してください。

 

< 膝の痛みを予防する歩き方 >

O脚の場合

膝の痛み、特に膝の内側に痛みを抱える方に多いのがO脚の方です。O脚の方の歩き方の特徴として「足の小指側に体重を乗せて歩く」というのがあります。

この歩き方を続けているとO脚が進んで、そのうちに膝の内側が痛くなってしまうのです。

 

ということは、お分かりですね!

 

× 足の小指側(外側)に体重を乗せて歩く

 

のではなく

 

◎ 意識的に足の親指側でしっかり大地を押し出すように歩く!

 

これがO脚の方にお勧めの歩き方です。

しかし、これまでの歩き方の癖が残っているので、なかなか足の親指に力が入らなかったり、意識しづらい方もいらっしゃるでしょう。そのような方はこんな風にやって見てください。

 

◎足の親指を引っ張る!

足の親指を掴んでギューッ、ギューッと2-3回引っ張ります。

そうすると、足に力が入ってきて、親指側でしっかり地面を押すことができるようになります。

 

◎一本の線の上を歩く

足の準備ができたら歩くときの目安は一本の線の上を歩くようにすると、内腿の筋肉「内転筋」が歩くたびに刺激され、これもO脚の予防になって行きます。

一本の線は健康な方で靴幅1つ分。バランスにちょっと自身のない方の場合で、靴幅2つ分から腰幅くらいを意識して歩いていただきたいです。

 

 

膝が伸びきらずペタペタ歩いている場合

 

膝が伸びきらないのも、膝の痛みを引き起こす要因の1つです。

生まれた時は伸びていたはずの膝です。いつの間にか伸びきらないまま使ってしまい、それが習慣化してしまったのでしょう。

 

膝の痛みを作らないようにするには

 

◎着地する足の膝を伸ばしてかかとから地面につける

 

のが大切です。

かかとには脂肪組織が骨の周りについていて、これが大地からの衝撃を受け止めるクッションのように働きます。

膝が伸びないとこのクッションをちゃんと使いこなせないのです。

また、かかとから膝までの骨、膝から股関節までの骨、そして骨盤、背骨‥。これらが綺麗に配列されて身体は支えられますが、膝が曲がって歩いていると、その分余計な力を筋肉で使わなければならなくなり、それも膝への負担の原因になるのです。

ぜひ、痛みがなければ着地するときに膝を伸ばして欲しいです。

 

 

とはいえ、これまで膝を曲げたまま過ごしてきてしまった方には、伸ばしたくても伸びないという場合があります。

そんな方はまずこんなことから始めましよう。

 

 

◎足を床の上に伸ばして、膝の裏を床につけるようにする

床の上に足を伸ばして座り(長座)、膝裏を床につけるように、リズミカルに動かします。

 

 

◎足の裏側をさする

硬くなっている筋肉を緩めるように、裏側をさすって行きます。

 

◎膝の裏を弾く

両手で膝を抱えます。このときに親指が前、残りの4指は膝の裏側に回します。

膝の裏を4指で軽く刺激してからパーン!と弾きます。

これを数回繰り返すと流れが良くなって軽くなります。

 

 

 

個別に拝見すると、もっと細かいアドバイスも出てきますが、一般的に多い膝の痛みと歩き方についてご紹介させていただきました。

 

 

 

歩くことは毎日何千回も行っています。

良い向きで動かせば、健康につながりますが、良くない方向に動かし続けたら、それは不健康につながります。

 

これから暖かくなって行きますので、ご自身の歩き方を見直してみてくださいね。

 

 

 

< モールウォーキングってご存知ですか? >

 

モールウォーキングとはショッピングモールの中で、エクササイズを行った後、モールの中をウォーキングするという、健康のための素晴らしいイベントです。

 

 

現在、全国9カ所のイオンモールでデューク先生と仲間達が「モールウォーキング」を行っています。

モールウォーキングの始まりは、車社会、肥満体質を解消しようと大型ショッピングモールを持つアメリカでした。

 

アメリカでは肥満解消のために始まりましたが、日本では高齢化社会への対策の1つとして、埼玉県のイオンレイクタウンで始まりました。

 

毎週レッスンが行われ、10年続いています。

そのおかげで、「健康診断の数値が全部良くなりました」という70代の男性や「痴呆が始まっているお母さんはここに来るといつもニコニコして運動してくれるから一緒にきています」という方や最初に妊婦さんだったお母さんから生まれた女の子がいまでは小学生になって一緒に歩いています。

 

イオンレイクタウンはスタート当初から仲間と一緒に担当していましたが、昨年からイオンモール多摩平の森でのモールウォーキングが隔週で始まり、少しずつ毎回お見かけするお顔が増えてきました。

 

ここは水曜日の午前中に行っていることもあり、ご年配の方も多くご参加くださっています。

いつまでもぴんしゃん!と歩いていただけるために「ぴんしゃん元気体操!」から始まり、歩くための様々な体操を行ってから、モールの中をそれぞれの」ペースで20分ほど歩いていただきます。

 

 

< モールウォーキング全国一覧 >

各モールウォーキングの詳細にリンクしていますので、ご希望のイオンモールをチェックしてみてください。

イオンレイクタウン

イオンモールつがる柏

イオンモール天童

イオンモール多摩平の森

イオンモール四條畷

イオンモール橿原

イオンモール伊丹昆陽

イオンモール和歌山

イオンモール今治新都市

 

皆様のお近くにありましたらぜひぜひ行ってみて下さい

 

 

関連記事

  1. 雪道で転ばないウォーキングアドバイス!

  2. 足が整うと背中が変わる

  3. そしてブライダルウォーキング

  4. ウォーキング・ランニングマシーンで歩くのは効果ありますか?

  5. 効果的なウォーキング フォーム

  6. ヒールでの足の痛みを軽減する

Pocket

CONTACT

ウォーキングのレッスンや講演に関する
ご相談を受付けております。

スクールや公演情報を発信しています!
image

スマホからLINE@に登録してください

image