「ウォーキングをするのは朝と夜といつが一番良いのでしょうか?」
という質問をよく受けます。
皆さんはどちらが良いと思われるでしょう?
私はこのようにお答えしています
「あなたは何の目的のために、そして何時だったらウォーキングの時間を取れますか?」
朝のウォーキングと夜のウォーキングにはそれぞれ良い点があります。
その方のライフスタイルと目的があります。
それらを無視して、万人向けのデータをそのまま当てはめても、効果はそれほど得られないばかりか、無理をして途中でやめてしまうかもしれません。
だとしたら、それぞれのタイミングのウォーキングの特徴を掴み、その時に応じてウォーキングの効果を楽しんでいただけるのが、一番良いのではないかと思っています。
では、それぞれのタイミングでのウォーキングの効果を見て見ましょう。
< 朝のウォーキング >
朝ウォーキングにはこんなメリットが考えられます。
○ 習慣にしやすい
夜にウォーキングをしようとしても、その日の仕事の進み具合で残業になったり、会合などでお酒の席に出席したりしてしまうと、計画していた夜のウォーキングができなくなることもあり、そのようなことが続いてしまうと「もういいか」となってウォーキング自体を諦めてしまう方も少なくありません。
朝ウォーキングであれば「起きる」ことができれば、それ以外のことでペースを乱されることは少なく、習慣になりやすいのです。そして、これらが習慣になってくると、前の日のリズムも取れやすくなってくるので1日全体のリズムが整いやすくなります。
○ 体内リズムが整いやすい
朝から太陽の光をしっかりと浴びることで、体内リズムが整い午前中から身体的にも脳の働きからも仕事に集中しやすい身体が出来上がります。
地球のリズムに身体を合わせるのが一番効率が良いのです。
○ ホルモンの影響で精神を安定させやすい
午前中に太陽の光を浴びると、脳内のセロトニンが活性化され、ストレスが解消されたり、不安や恐怖感が抑えられます。
またセロトニンは朝起きてから日没まで活性化し、そのセロトニンを材料にして睡眠ホルモンと言われるメラトニンが生成されます。
つまり、朝ウォーキングをすることで、夜に質の高い睡眠を得ることができるのです。
○ 近所の付き合いが良くなりやすい
朝は犬の散歩などで出会う方も多く、挨拶を交わすことで近所付き合いが良くなっていく。
これもウォーキングの素晴らしいメリットです。
朝ウォーキングのデメリットもありますのでこちらもしっかりお読みください
○ 起きたての身体は運動するまでに少し時間が必要
それまで、重力を均等に受けながら寝ていたのに、急に起き上がって身体を動かすには少し準備体操が必要です。それをせずにウォーキングに出かけてしまうと、膝や腰などを痛める可能性があるので、できるだけウォーミングアップを行ってから歩くようにしましょう。
特に寒い季節は要注意です。
○ 食事前に何も摂取しないで行うと危険
何も摂取せずにウォーキングを始めると、脱水症状や低血糖を起こす可能性もあるので、既往症のある方は特に!そうでない方も水分の摂取と少しの糖分を摂取してから出かけるようにしてください。
小さなペットボトルに水を入れて持ち歩いたり、飴を数個ポケットに入れて行くのもいいでしょう。
○朝に余裕がなくなる
朝はなぜか昼間と時間の流れる早さが違うように感じられるもの。いつもの調子でのんびりしていると、朝の時間が慌ただしいものになってしまうかもしれません。
< 夜のウォーキング >
夜ウォーキングにはこんなメリットが考えられます。
○ 夕食のカロリーを燃焼しやすくなる
夜は副交感神経が優位に働き、消化吸収が主役の時間。その時間に運動をして熱量を消費すると吸収されるエネルギーが少なくなってダイエットコントロールに役立ちます。
○ 一日の精神的ストレスを解消できる
一日仕事をしてきた身体は、人間関係などによる精神的なストレスや作業姿勢などによる身体的ストレスなど、身心ともに疲労しています。適度な運動を行うことで身体の歪み(ストレス)を取り除き、心の硬さをほぐしてリセットすることができます。
○ 血流やリンパの流れが良くなることで、疲労物質を早く取り除くことができる
全身を動かすウォーキングを行うことによって、停滞していた血流が活発になります。血流は動脈でエネルギーや栄養素を運び、静脈は老廃物を除去します。
ですから軽い運動であるウォーキングは疲労回復を早めるのです。
夜ウォーキングのデメリット
○ 暗い道を歩くのは危険
明るい商店街の中などでしたら良いですが、暗い土手などを歩くのは足元も危険ですし、車やそのほかの障害物にぶつかる可能性もあるので、あらかじめ明るい時にコースを歩いておいて、道に慣れておく必要があるでしょう。
○ やりすぎるとは寝つきが悪くなります
ウォーキングは運動です。適度な強度と時間であれば、身体をリラックスさせることができますが、強度をあげて長時間をこなうと、筋肉が興奮してしまい寝つきが悪くなってしまいます。
息が上がらない程度の運動の強さにするように心がけて行うようにしましょう。
< 実はここがベストタイム! >
歩くためのベストタイムは実はこれ以外にあったのです。
それはランチが終わってお腹がこなれた午後です。
交感神経も優位で活動には適しています。
カロリーも適度に消費し、血流も上がって脳にも酸素が行き渡り、身心共にお仕事に集中できる身体も出来上がります。
問題は、その時間を自由に使えるかどうかだけ。
会社に勤めている方は、「ちょっと営業に‥」とか「ちょっと用事を言付かって‥」と出掛けられるならこのベストタイムを活用できますが、内勤で出られない方には難しい時間帯ですね。
でも、諦めないでください。
午後の時間帯をずーっと椅子に座りっぱなしで作業するのは、身体にかなり負担をかけることになりますので、トイレに立ったり、お茶を飲む時に脇を締めて肩を後ろに回しながら歩いてみましょう。
カロリーの消費にはなりませんが、短時間で身体を効率よく動かして、関節や筋肉のこわばりをほぐし、血流やリンパの流れをよくすることができます。
たくさん歩くことができれば素晴らしいですが、たとえ数歩でも効率よく歩けば、それは立派な健康のためのウォーキングなのです。
いかがでしたか?
それぞれの時間にそれぞれのメリットとデメリットがあることがおわかりいただけましたでしょうか?
そして今度は私から伺います。
「あなたはいつだったらウォーキングを行えますか?」
「ウォーキングを行う目的は何ですか?」
その答えに近い時間帯で楽しく歩いていただきたいと思います。
今日はどのタイミングで歩きに行かれますか?
効率の良い歩き方をお伝えしています
初心者や体験の方大歓迎ですのでどうぞお越しください
レッスンでコツを掴んでから歩くとより効果的です✨