夢のパンプス微調整してもらいました

歩き始めてからもう一度微調整

先日購入した夢のパンプス。いつ初歩きにしようか決めていました。
ちょうど家に届いてから数日後に出雲大社に御垣内参拝に行くことになっていたので、この日に夢のパンプスで行くことを決めていました。

本当はそれまでの間に数回近所で足ならしをしておこうと思ったのですが、時間が取れず、いきなり当日履くことになってしまいました。
ピッタリにしていただいた靴とはいえ、まだ革も足に馴染んでいないので、万が一靴ずれなど起きるといけないと絆創膏も何枚も持ちましたよ〜。

でも、お陰様で絆創膏の出番はなく、おおむね快適に歩いてきたのですが、長時間歩いていたら気になったのが、右かかとの緩み
明らかに左と違う感じになってきました。

もちろん歩けるレベルでですけれど。

このパンプスを造られたてつじさんも言われていましたが、調整してくださったインソールは全て革。
なので、徐々に身体に馴染んでくると言われてましたから、長時間の歩行でインソールが足に馴染んだ分、かかとのスペースが空いたのですね。

ということで、お参りから帰ってきてから、もう一度このパンプスを持って銀座のてつじさんの工房に訪れました。

そこで、てつじさんに調整していただくのですが、びっくりの連続です。

かかとの緩みの調整

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この写真では左足の小趾側が写っていますが、実際は右足の親趾側です。

右のかかとが緩ことをお伝えすると、てつじさんはおもむろにインソールを剥がし始めたのです。
心の中で「いやいや、てつじさん。かかとです。緩いのはかかとです」って言っていたんです。
私の予想ではかかとが緩いのですから、かかとの内側に薄く革を貼ってくださったりするのかな〜と思っていましたので〜。

結局どこを調整してくださったかというと↓この場所です。

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親趾の付け根(母趾球)の下の?部分を調整


この?エリアに少し厚みを足して、履き直したら「かかとが脱げない!!

そうなのです。母趾球が歩くたびに必要以上に落ち込むとそれが足全体の動きに影響して、最後にかかとが脱げてしまいます。
ほんの数mmの調整で悩み解消です!

次に起きた微調整

これで、問題解決!と思ったら、母趾球の下に少し厚みを持たせたために、元々ピッタリより気持ちきつめだったこのエリア↓がキツく感じるようになりました。

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ピンクのエリアにキツさを感じることありますよね?

女性なら感じたことがあると思います。
特に夕方になってくると圧を感じたり、靴を脱ぐとくっきり線が残っている経験もあるのではないでしょうか?

ちょっと悪いなーと思いながらも
「てつじさん、今度はここがちょっとキツくなりました。」
と小さめの声で伝えると、まずはピンクラインのあたりをハンマーで叩きながら、革の淵の向きをほんの少し反らすように微調整。
これで、靴の縁は当たらなくなりました。
でも、まだ何となく圧を感じたことを伝えると。

靴をひっくり返して裏側から眺めると「あー、ここね!」と言って、かかと部分を削ってくださったのです。

チェックされたのは2つのラインの傾き加減です。2本の線が並行であれば良いのです。
写真だと難しいのですが、肉眼で見せていただくと確かに削る前はかかとの外側が少し高くなっていました。
でも、それは靴職人さんに教えていただいてじーっと見たからわかるのであって、そうでなかったら全く気づかないくらいの傾きです。

そう、歯医者さんに行った時に、赤い紙を「カチカチしてください」と言って微調整してくれる。あのくらいの本当にちょっとした微調整でした。
なのに、履いてみると圧のかかり方が全く変わるのです。

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前足部の傾きを決めるラインと
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着地するかかとのライン
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歯医者さんのような細かい微調整

そのくらい足は細かい動きをして、いろんなことを感じる部位だということがわかります。

今回の微調整でさらに快適に歩けるようになった、夢のパンプス。
オーダーするといろんな革でも作ってくださるそうです。
いずれ、面白い革を使ったパンプスもお見せできるかも〜

そしてやっぱり大事なこと

こうして、素晴らしい職人さんの力をお借りして、歩きやすい靴で歩けば、足は喜んでいろんなところに私たちを連れて行ってくれます。
でも、それだけで終わらせたくないですね。

いつまでも自分の足を歩ける状態に保っておくこと。

これがとても大切です。
私は歩き方はかなりのトレーニングを積んできましたが、その分足に負担をかけていたこともあり、足部の構造の崩れがあります。

そして、同じように足のお悩みをお持ちの方をたくさん見てきました。
ですから、靴や歩き方も大事ですが、足を良い状態に整えておくことを同時にしっかりとお届けしていきたいです。

外反母趾、マメ、巻き爪などなど、足に起きていることはいずれ全身に影響が広がります。
これからも足を整えて、快適な靴を履いて、いつまでも美しく歩いて参りましょう!

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