<足が痛くならない魔法のヒールはどこに?>
どれだけ歩いても足が痛くならないヒール‥
そんな夢のようなヒールがあったら、多少高くても手に入れたいと思いませんか?
しかし残念ながら全ての人に万能なヒールはありません。
足の形は千差万別。
身体の使い方もバランスも人それぞれ全て違います。
さらに夕方になると靴が窮屈に感じることは多くの方が経験されていると思いますが、これはむくみによって最大で20%も足の体積が変わるためです。
むくみの状態はその日の体調や身体の使い方によっても変わります。
ですから「この靴ヒールなら間違いない」というものは存在しません。
そしてこういった不具合について靴だけに全ての責任を追わせてはいけません。
人生のパートナーを探すつもりで、本当に自分と合うヒールを探しながら、ご自身の身体を歩ける身体にしていただきたいのです。
<履ける靴があったらとにかく買っておきなさい>
母が小学生の私に向けて言ったこの言葉は、私の中に強く残っているため、今でも履ける靴があったらすぐに買ってしまう癖がついています。
ちなみに小学5年生の時に靴のサイズは25.5cm。
現在26.5cm
母がそう言ったのも無理はありません(笑)
日本国内で女性用の26.5cmの靴を買うのはなかなか難しく、ほとんど海外で購入しています。
海外ですとアメリカの形が比較的合いました。
ヨーロッパの靴は甲が高いものが多く、足長に合わせるとブカブカになってしまいやすかったのです。
ヒールは身体には負担のかかる履き物です。
一番楽なのはスニーカーですが、エレガントさは醸し出せません。
素敵なファッションを纏ったら、素敵なヒールで足元を飾りたくなるのが女心。
人によっては「私はどんなに足が痛くてもヒールを履くわ!」というおしゃれ重視派の方もいれば、「足が痛いのは辛いから、楽な靴しかはけません。」という方もいます。
かと思えば「ヒールを履いても今まで痛みをほとんど感じたことがありません」という方もいます。
ヒールと足の痛みの問題は、ヒールという靴そのものにも問題はありますが。
それだけではなく、ヒールを履く身体のことも大きく影響してくるのがわかります。
日本で暮らす私は、これまで靴を十分に選べる環境にありませんでした。
とにかく履けたら買う。多少痛くても入ったら買う。そして潰れるまで履く。
でも、ヒールや足のこと、そして歩くことへの教育が遅れている日本では、私のこの状況は他の方にも当てはまるのかもしれません。
<魅力を半減させてしまう歩き方>
ヒールは足が入ればいいというものではありません。せっかく素敵なヒールやファッションでも、その振る舞いが合っていなければ、逆にその方の魅力を半減させてしまうことになります。
次の歩き方をイメージしてみてください。これをご覧になって「私はこんな歩き方していないわ」と思われるかもしれません。
皆さん意識をしている時はそれなりにできているのです。ですが、何気ない時にこんな風になっている方は多いのです。
- 足と足の間が開いている
一般的にガニ股やO脚というもので、単に仕草だけの問題もあれば、骨盤から矯正が必要な場合、膝の矯正が必要な場合、足首周辺の矯正が必要な場合などもあります。
この歩き方をしていると、身体の左右のブレが大きく足の疲労が大きくなったり、膝の痛みや腰痛を引き起こしたり、婦人科系の不具合を感じるようになってしまう方もいます。
骨の矯正には少し時間がかかりますが、足の間が開いていないように見せることは可能です。
例えばO脚です。骨はすぐにはまっすぐにはなりませんが、歩いている動作の中で、O脚に見えないようにすることはできるのです。
そのために、膝と膝をすり合わせるように歩くのがオススメです。
- 膝が曲っている
この歩き方をしていると、いつも靴の中で足が前に突っ込んでしまい、足先の痛みが強くなってしまいます。
ヒールを履くだけの筋肉が出来上がっていないか、ヒールの重心が身体と合っていないか、上半身が姿勢が悪くて重心が下がっているために、膝が曲がってしまいます。
膝を伸ばして着地できるように、身体を強くする必要があります。
つま先と踵が当時に地面に着くような意識をして、着地の瞬間に膝を伸ばして歩いてみてください。その時に靴が脱げそうなら、それは靴が足にあっていませんので、ご自身に合うもので行うようになさってください。
- 背中が丸まっていて、肩が前に出てしまっている
このような歩き方をしていると、魅力が半減するだけでなく、これも身体の前後のバランスが悪くなるために、足や腰への負担が大きくなります。
デコルテ(胸から首のエリア)は太陽の方を向くように引き上げることで、重心が引き上がり、腰が伸びて美しい姿勢になると同時に足や腰への負担が軽減します。
まずはおへそを引き上げて歩くように。そして視線を少しあげて歩くようにしてみると、これだけでも効果が出てきます。
<ヒールを履きこなすための身体づくり>
素敵なヒールを履きこなすには、できるだけ自分に合うヒールを探すのはもちろんのこと、ご自身もヒールが履けるに値する身体づくりが必要なのです。
ヒールを履いて美しく振る舞うには最低でも、次のことが必要です。
- ヒールを履いてバランスよく立てる
- ヒールを履いて前に進める
- ヒールを履いて美しく歩ける
- ヒールを履いて美しく振る舞える
- 風景・場面に合わせた振る舞いができる
いかがでしょう。①〜⑤の中でどこまで自信を持って「これはできている」とお感じになったでしょうか?
「歩くこと」は学ぶ必要があります。頭で学ぶだけでなく、身体を動かして身体が覚えるまで繰り返す必要があります。
学ぶ場をお求めの方は是非一度体験にいらしてください。
「歩く」ってこんなにいろんなことをやるのだと感じていただけると思います。
同時に正しく歩けることでこんなにも身体のいろんな部位に効果がある!ということをご理解いただけると思います。
東京、神奈川、名古屋、つくばで開催中です。